YWP - 2023年11月17日金曜日にジャカルタの日本大使公邸にてヘル・サントソ・衛藤とマリコ・スルヤントが日本政府からの表彰を受け、金杉憲治大使から表彰状が手渡されました。
ヘル・サントソ衛藤は、日本とインドネシアの友好関係推進に多大な貢献をしたとして外務大臣表彰を受賞しました。日系二世でありインドネシアの日系人組織である福祉友の会の会長として会の活動維持・発展に尽力してきました。また、インドネシアの日系人社会の歴史について広く理解を促す目的で、在住邦人の支援を得て歴史ギャラリーの完成まで導きました。
受賞スピーチの中で、福祉友の会に生涯を捧げてきたのだと語りました。「福祉友の会はインドネシアの独立戦争に命をかけた元日本兵により設立されたものです。彼らはインドネシア国民の独立への思いに共感し何の見返りを求めることなく命をかけてインドネシア人と共にたたかいました。その尊い精神は日本の武士道の精神であり、これがインドネシア人から共感と尊敬を得たのだと信じています。」
福祉友の会が今後も様々な活動を行い、日本人とインドネシア人との交流の場として大きな役割を果たしていけることを期待していること、それがインドネシアで生きることを選んだ元日本兵の望みであると確信していると語りました。
また、マリコ・スルヤントも日本とインドネシアとの友好親善に寄与した功績により在外公館長表彰を受賞しました。
福祉友の会の再興に尽力し、同会の日系3世や4世の支援活動存続に貢献しました。また小倉みゑ氏らの援助による同会の日本語学校「ミエ学園」において日本語教育に寄与しました。さらにインドネシア人男性の夫を持つ日本人女性の会「ひまわり会」の創設者の一人でもあります。
受賞スピーチの中で、「家族の一員」として支援して下さった全ての方に感謝の意を表しました。金杉大使夫妻がカリバタ英雄墓地にある28ある元日本兵の墓をひとつづつお参りして下さったこと、また今年7月に行われた歴史ギャラリーのグランドオープニングと福祉友の会の謝恩会に参加くださったことがとてもよい思い出であると語りました。
そして、今後も「無償の愛」をモットーにこれからも次の世代に寄り添い続けたいという言葉でスピーチを終えました。
授賞式の機会に福祉友の会から金杉憲治大使に記念品としてブンガワン・ソロのオルゴールをお渡ししました。
幸松リマ(3世)
•日本語訳 須田和代
Photos: YWP/owners
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